食べ物
<Vol.3> サムパブ(包みご飯)、ポッサム
  『サム』とは韓国語で<包む>と言う意味があります。「ポッサム」は豚の茹で肉ををキムチやヤムニョムと共に野菜でくるんで食べる料理であり、「サムパブ」はさらにご飯も包み一緒に食べるものです。
 伝統的なポッサムは、豚の下腹肉(サムギョプサル)のかたまりを、玉ねぎ、生姜、ねぎ、味噌、コショウの入った鍋で柔らかくなるまでじっくり煮込み、これを薄切りにして小海老の塩辛(セウジョ)を付け、軽く塩付けした白菜で包んで食べるものです。脂身が多いのですが、野菜やキムチとの組み合わせであっさりとした味わいです。本来は茹で豚を白菜に巻くのが伝統的な食べ方なのですが、最近では生の葉(サンチュ、エゴマの葉、春菊等)、茹でた葉(白菜、キャベツ等の他に昆布等の海藻を使ったり、豚肉だけでなく牛肉を使ったりと、いろいろなバリエーションがあるそうです。
 ポッサムやサムパブと言えば、欠かせないのが各種キムチ。キムチの味でその味が決まると言われる位キムチが重要だそうです。白菜のキムチ、大根のキムチ、海鮮キムチ等、それぞれ辛い中にも微妙な味の違いがあり、キムチの味も楽しめます。特にポッサムやサムパブ用の白菜キムチは漬けたばかりのものが豚肉と相性が良いそうです。また、キムチ以外にも豆腐やカキ、イカ、海老等茹で豚と一緒に出て来る材料を自分の好みで組み合わせて食べるのも楽しいものです。一緒に巻くサムジャンは様々な薬味類を刻み込んであり店ごとの特徴となっています。
(写真はサンチュサムしゃぶしゃぶ)
(2004.9.15)